今年の梅雨は寒暖の差が激しく、子どもが体調を崩しやすいため十分に注意してください。7月以降は高温の日が増える見通しですので、今から暑さ対策の準備をしておくとよいでしょう。
花巻地区では感染性胃腸炎が流行しています。サポウイルスが発生している施設もありますので、集団発生の時は注意が必要です。RSウイルス感染症やヒトメタニューモウイルス感染症も散発しています。熱が続き、ゼイゼイする時は受診をお勧めします。

今月は『サポウイルス』
のお話をします。

サポウイルスはノロウイルスと同様、年間を通して胃腸炎を起こします。症状からノロウイルスと区別することは困難です。感染経路はカキをはじめとした二枚貝の生食やウイルスを保有する調理従事者の関与が強く指摘されています。学校や保育園などで集団発生する事例があり、患者の吐物や便などを介して、人から人への二次感染が疑われています。下痢、発熱が主症状とされ、潜伏期間は12~48時間で、発症している期間は一般的には1~2日、長い場合は一週間程度続きます。確定診断は保健所で行うリアルタイムPCR法になります。特別な治療法はありませんが、脱水症の予防のために水分補給に努めてください。
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