秋も深まり、次第に朝晩に冷え込む季節になってきました。子どもの防寒着など寒さ対策を準備しておくとよいでしょう。
花巻地区では、新型コロナウイルスやマイコプラズマ感染症が引き続き流行中です。伝染性紅斑や百日咳の患者は減少してきました。成人ではインフルエンザB型が検出されています。

今月は『今シーズンの
インフルエンザ』のお話をします。

今年のインフルエンザの流行は昨年より約1ヵ月早い10月から始まっていて、現在は沖縄と首都圏を中心に流行しています。記録的な猛暑と訪日外国人の増加が流行を早める要因となっています。ウイルス検査ではA香港(H1N1)
亜型、新型09A(H3N2)亜型とB型(ビクトリア系統)が検出されています。
例年と比べて重症化する傾向はありませんが、高齢者や乳幼児などインフルエンザワクチンは早めに接種するとよいでしょう。
診断は高熱、全身倦怠感、関節痛、咳などの症状があれば、抗原迅速検査で確定します。流行状況に注意し、早めの受診をお願いします。治療薬はほぼ同じですが、新たにゾフルーザ顆粒剤が追加され、10キロ未満の乳幼児でも内服が可能になりました。
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